細川忠興の後、国替えで小笠原氏が治めるよ うになりましたが初代藩主小笠原忠真もぬか漬けを好んで食べていたよう です。
小笠原氏がぬか漬けの種を大切にして「床の間」に置いたことからぬか漬けを「床漬け」 と呼ぶようになったとの言い伝えもあるほど。
この頃にぬか漬けを推奨し、城下の人々へ広まって いったと言われています。
また、昭和初期に発行された料理本には 「家宝として珍重される豊前糠味噌」として登 場し、 「九州の福岡県地方では、どこの家でも、糠味噌を非常に大切にし、家宝の一つとして、代々親から子に続いて譲られておりますから、四十年五十年と経った糠床は珍しくなく、従ってこの地方の味味噌漬は、他で味わえぬ風味を持っています」
と紹介されています。 今から90年ほど前の記事 ですが、代々伝わるぬかみそが大切に保管されている様子が伺えます。 現在でも、各家庭でぬかみそは大切にされ100年を超えるぬかみそを持っている家庭も少なくありません。